試合結果
2020年10月25日(日) 慶應義塾大学 対 国士舘大学
16:00 Kick Off
天候 晴れ
第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | FINAL | |
慶應義塾 | 7 | 7 | 6 | 7 | 27 |
国士舘大学 | 0 | 3 | 0 | 13 | 16 |
ゲームレポート
いよいよリーグ戦が開幕。
今年は春に1試合も行われてなく、どのチームも夏以降に実質活動を開始している。つまるところ、練習量、実戦経験ともに、例年になく、どのチームも平等に不足しているということが挙げられる。
そのような中、経験者が多く残っているチーム、特に司令塔となるQBが残っているチームに優位性を感じてしまう。
試合は、Unicornsのキックオフでスタート。国士舘最初のシリーズ。1プレー目でいきなりのスペシャルプレー。幸い、ミススローで失敗。続く2プレー目。WRに投じたショートパスを、CB副将の渡辺が鮮やかにインターセプト。そのままエンドゾーンまで走り込み、わずか2プレーでディフェンスが得点するという素晴らしい立ち上がり。
続く2シリーズ目も、3downに投じたパスを、キッカーとCBで活躍する山本がインターセプト。かなり楽な試合になると思われた。
今シーズン、エースQBを託されたのは3年久保田。落ち着いてプレーをしているように見えたし、思うようにランプレーが出ないなどもあったが、どうにもオフェンスのリズムが悪く、延々とパント合戦になる。冒頭に書いたように、QBを始め、試合経験の少ない選手が多く、なかなか状況を打破することが出来なかった。
2Qで久保田からSB伊藤へTDパスをヒットさせ、リズムに乗って欲しいと思ったが、やはり、そんなに甘くもなく、2Qのラスト2ミニッツで回ってきたオフェンスを自陣でインターセプトされる。
ディフェンスの好守で、なんとかフィールドゴールにとどめたが、試合の流れを左右しかねないミスであった。
QBは久保田だけではなく、1年生の相馬、又平というフレッシュマンを積極的に起用していた。出てきた順番で言えば、2番手が相馬、3番手が又平のようだ。後半に登場した又平が、少なくともこの試合では最もキレ味が良かった。目の醒めるようなビッグプレーこそなかったが、どのシリーズも小気味よくドライブを重ね、勝利を手中に収めた。
終盤は多少メンバーを落としたのか、ディフェンスが少しやられていたが、例年通り、ディフェンスは安定感があった。
また、例年よりも素晴らしいと感じたのはキッキングゲームのクオリティ。まず、キッカーの山本と千葉の安定感とキック力が素晴らしい。すべてタッチバックに蹴り込める安定感。FGこそ1つ外してしまったが、パントの飛距離も素晴らしく、レベルの高さを感じれた。
また、リターナーも良かった。結果も出したが、リターナーに入った全員が非常にアグレッシブで、前に前にの意識が高く、そのアグレッシブな姿勢は例年以上であった。オフェンスに課題はあったものの、攻守蹴の3つでオーバーパワー出来たことは間違いなく、1年ぶりとなる試合、春に実戦経験なしということを考えれば、嬉しい復帰戦の勝利であったと思う。
最後に触れたいことは1年生の活躍。春シーズンがないということは、1年生にとっては、より試合に出るハードルが例年以上に高いことだと思う。体作り、フットボールの理解、アピールの場・・・全てにおいて不足していたはず。
このような中、先に記載したとおり、QBは、相馬、又平のフレッシュマンがトータル半分以上は任されていた。WRは加藤、近藤。RBの小林、石黒、OLの野平、飯田、TEの松本。TEの松本、RBの石黒は又平と共にキラリと光る活躍を見せてくれていた。
ディフェンスでも、DBの島田、田路、DLの鎌田、中村、LBは松尾、山下がローテーション入り。全員を記載できていないと思うが、かなり大勢の1年生が試合に絡んでいた。
聞くところによると、将来を見据え無理して1年生を使っているのではなく、ちゃんと評価され、自らの力で勝ち取った出場とのこと。こんな心強い話もないと思う。経験少ない選手が多いことは事実だが、逆に1戦1戦の伸びしろがあるチームだと思う。我々の期待以上の成長を見ることを楽しみに、次節、駒沢戦をレポートしたい。
=次節の情報=
11月8日(日)VS駒沢大学 14:45キックオフ
無観客試合につき、試合会場は非公開となりますことご了承下さい。
ライブ中継はフットボールTVにて予定。
http://www.football-tv.jp/