4年マネージャー 黒木 杏奈
平素より、大学Unicornsに多大なるご支援・ご声援をいただき誠にありがとうございます。
私共、慶應義塾体育会アメリカンフットボール部は、2019年10月15日の活動自粛直後から部員全員を対象にして、当部の抜本的な体質改革を目指す「再生プロジェクト」を田中部長主導のもと行って参りました。2020年3月4日の活動自粛解除後から現在も、部の問題解決に取り組み続けております。再発防止に努めるとともに、寺岡前主将の掲げた「応援されるチーム」の実現の為に、アメリカンフットボールの技術面だけではなく、人間としての成長を目指して参りました。
Unicorns Netを通じて、我々の行ってきた「再生プロジェクト」の活動のご報告を行って参ります。
第9回目となる今回は「アメフト理解度WG」の紹介をさせて頂きます。
関心を生み、フットボール理解度を向上させるシステムの構築を行なっており、川島弘睦(3年QB#10)をリーダーとして、1年生3名、2年生3名、3年生3名、4年生5名の計14名で活動しています。
〜「再生プロジェクト」とは〜
活動自粛後に課題抽出を行い、当部の掲げる行動規範に基づいて、大きく13の課題に分類し、解決責任を負うワーキンググループ(WG)を発足させました。全員1つ以上のグループに必ず所属し、課題解決のために議論を重ね、解決のための施策を考え、活動をしております。
- 倫理WG
⇒https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210507-1/(2021.05.07配信)- 部則WG
⇒https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210729-2/(2021.07.29配信)- マナーWG
⇒https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210729-3/(2021.07.29配信)
- 学業WG
- リクルーティングWG
⇒https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210624-2/(2021.06.24配信)- 新入生WG
⇒https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210618-3/(2021.06.18配信)- ストレングスWG
- アメフトテクニックWG
- アメフト理解度WG
- 選手スタッフ間WG
⇒https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-3/(2021.04.08配信)- 部員間WG
- 部員コーチ間WG
- 部員数WG
▼WG発足の経緯・背景はこちらの記事をご覧ください▼
https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-2/
1.発足理由
フットボールの理解度の向上にあたって、誰かが選手たちに教えるという構図になる。その上で、これまでのチームには「聞く側の問題」と「伝える(教える)側の問題」の2つがあると我々は考えた。これは、フットボールIQ向上のみならず、主将やスタッフの話を聞き”理解”し、行動に移すことや伝えることにも繋がると考えた。人の話に対して関心を持たず、聞いているだけで実行しない。チームの問題と思わない。自分にとって必要性を感じない。このような問題を解決することによってチーム体質の改善とフットボールIQの向上を目指している。
2.昨年度の取り組み
①Squad制度
各ポジションにおいて”Squad”と呼ばれる3〜5名で構成されるグループに分割した。そのグループ内で様々な課題や連帯の責任を伴わせることで、他者への関心、上級生としての責任感、下級生教育の向上を目指した。フットボールIQのみならず、チームの一員としての意識改革に繋がったと感じている。
具体的にSquadでは何をしてる??
- 自分のポジションの先輩が練習後に個人的に指摘、指導してくれる機会が増えました。分からないことがあればすぐに確認する様にしています。(1年WR 藤崎)
- 相手校の分析をzoomを使って一緒に行っています!(2年QB 相馬)
②確認テスト
フットボールにおける戦術面の理解度は勝利に大きく貢献すると考えている。当WGは戦術面の理解度をサポートする目的でテストを作成した。
3.今年度の取り組み
今年度の取り組みとして、継続する施策は引き続き行い、そして更なるチームへの貢献の形を求めてWG内で協議を重ね実行に移している。
反則、ルールに関する理解
フットボールにおいて、ルールや反則の理解は必須条件である。スポーツマンとしての安全、公平なプレーを行うことは当部が求めるチーム像そのものであり、当WGはシーズン毎の反則の振り返りや審判員とのルールクリニックへの出席などを行なっており、チーム全体としてそれらに対する理解度の向上を目指している。
Squad制度、確認テストは継続して行っている。
4.理解度WGが目指す秋シーズンの目標
強い責任感と関心を持ち、高いフットボールIQをあわせ持ったチームを目指しています。どのチームよりも安全でスポーツマンシップに則ったプレーを遂行し、戦術面で勝利に導きます。具体的な目標としては、全勝でTOP8に昇格することはもちろん、反則数の最も少ないチームを目指します。
5.WG所属メンバーの思い
WGリーダー:3年QB川島弘睦
「チームのフットボールIQを向上させたいと思いこのWGのリーダーとして様々な取り組みを行なっています。また関心をもって人の話を聞く為にはどうすればいいか、どのように部員1人1人に強い責任感を持たせるか、日々模索しています。強い責任感と関心を持ち、高いフットボールIQをあわせ持った新しいユニコーンズを目指します!」
4年DB千葉優介
「昨年から始まったSquad制度に新入生WGとして関わっていましたが、より活用していきたいと考え今年から理解度WGに入りました。
自身も未経験で入部しアメフト理解度の部分は常に課題に感じてきたので、その経験を生かしたいと思っています。アメフトへのIQに加え、他人への関心を持ち理解度を自ら向上できるような施策をメンバーとともに模索し、新入生から4年生まで活躍できるチームを作りたいです!!」
4年RB冨川翔生
「アメフトは戦術が必要なスポーツだからこそテクニックやフィジカルだけでなく、競技の理解度の高さも同等にチーム力に直結すると考えています。そこで、部員全員がアメフトマスターになるまでの道標を作れるように取り組んでいます。理解度という三種の神器の一つを手に入れることで、名実ともに日本一に相応しいチームを作ります」
2年QB又平憲人
「理解度WGでは、軸として新入生へのフォローアップを大切にしています。右も左も分からず入部してくる新入生が理解度面でチームに置いていかれてる現状が問題視されていました。アメフトは技術面だけに目が行きがちですが、理解度面もしっかりと向上させより強いチーム作りができるよう日々努力します」