広報部会 山田 健太(H7年卒)
春シーズンが終わりました。
チーム関係者ではありませんし、 取材をしている訳でもありませんが、OB目線で春を総括し、 秋本番に向けたワクワク感を盛り上げられればと思います。
まず、春シーズンが始まる前の期待値が高く、 それに対して結構苦戦したなというのが、 一言で表現する総括になります。
昨年のリーグ戦を戦ったレギュラー22人中18〜 19人が残りました。また、昨年のリーグ戦は試合を重ねるごとに強くなっていき、 最後は見違える仕上がりでもありました。そのあたりが、私の期待値を高めていた部分です。
実際の春シーズンは、端的に言えば、序列通りの結果。上位校に負け、下位校に勝ったという内容。
まず想定と違った部分は怪我によるリハビリ組が多かったことです ね。主軸を担う中核3年ディフェンダーのDB北田、LB倉田、 LB横手、DL作田が離脱。攻守キッキングに活躍するスーパーアスリートの4年丹羽。1年からスタメンで、 代わりの少ないNを託されている2年山田も離脱。ディフェンスは主軸のアウトが多かったですね。
昨年の絶対的守護神であったDL鎌田の抜けた穴を埋める作田、 山田がアウトしてしまい、自慢のディフェンスが第一線で崩され、 なかなか締まらないディフェンスになっていました。
ただ、これらの選手たちは秋には復帰するでしょうし、 その穴を埋めた選手たちの経験、 成長は大きな財産でもありますから、 ネガティブ一色ではないと思っています。
次なる誤算は、4年QB水嶋と松本。2人とも才能あります。そして昨年の経験もあります。この春のリーダーシップ、 オフェンスを引っ張る姿勢なども良かったです。
ただ、ターンオーバーが多かった。ターンオーバーを恐れ、 ちっちゃなプレーはして欲しくないですが、 上位校相手にターンオーバーをしていたら勝てないことも事実。反省しつつ、大きく飛躍につなげてもらいたい部分です。
次は誤算ではありませんが、 自慢のパッシングユニットをあまり使わず、 ランプレーを多用したことがこの春の特徴の一つ。
ただ、 不得手なランプレーを多用したことで得点には繋がりませんでした 。パスを活かすも殺すも、 しっかりとランニングアタックがあってこそという思想でしょう。徹底的にランプレーを行っていました。
見違えるほどにランプレーが出るようになったとまで両手を挙げて 褒めるほどではありませんが、 これだけランプレーを実践で徹底的に取り組んだシーズンはあまり 記憶にありません。
まだまだ道半ばという感じでしたが、この経験と反省を、 しっかりと夏のトレーニングで乗り越えてくれればと期待したいで すね。
成長を期待したいOL陣では、 2年OL岩戸がU20の日本代表でアメリカを撃破してきました!自信に繋がったでしょうし、高いレベルを見てきた訳ですから、 その経験をしっかりとチームに還元して貰いましょう。
キッキングもキッカーの怪我で不安定でしたね。ただ、カバーチーム、リターンチームそのものは素晴らしく、 3年久保はジャパンレベルのリターナーと断言できます。
期待が高かったので、正直に言えば、 少し物足りない春シーズンの戦いっぷりでした。
勝ちまくり自信をつける。
負けまくり背水の陣で望む。
どちらでもなく、冒頭の通り、下位校に勝ち、 上位校に負けましたので、強烈な自信が持てた訳でもなく、 猛烈な覚悟が産まれた訳でもないところが不安でもあります。
私のイチオシ、主将石塚が油断しているとは思いませんが、 自信を得ず覚悟も得なかった春シーズンです。大所帯のチームを、 しっかりと導いてくれると期待したいですし、 石塚を支える4年生たちのリーダーシップにも期待したいです。
少しネガティブな「春の総括」になってしまいましたが、 誰よりも秋の躍進を確信しているOBは私だと自負しています。
次は私の「秋の躍進を確信している」根拠と共に、「 秋シーズンの見どころ」をお届けしたいと思います!!
楽しみにお待ちください!