試合結果
2021年6月26日(土)
@富士通スタジアム川崎
天候 曇り
1回戦：慶應義塾大学 35－13 立教大学
準決勝：慶應義塾大学 34－6 法政大学
決勝：慶應義塾大学 47－13 早稲田大学
ゲームレポート
4年アシスタントコーチ 随念 佳祐
3年マネージャー 平山 紗奈
平素より、大学Unicornsに対しまして、多大なるご支援並びにご声援を賜り、厚くお礼申し上げます。本日は、6月26日(土)に行われましたKCFA FLAGBOWL 2021の結果をご報告いたします。
参加チーム整列
「KCFA FLAGBOWL 2021」。関東のアメフト強豪校が一堂に会し、一番フラッグフットボールが強い大学はどこか雌雄を決する戦いが始まった。慶應Unicornsでは「やるなら本気でNo.1を目指せ」という指令が監督から下り、ヘッドコーチとなった4年DB#23千葉を中心に選抜チームを結成。アメフト部でODのリーダーを務める4年RB#7大河原・4年DB#21原だけでなく、エースレシーバーコンビの2年WR#1加藤・2年WR#4近藤(条)も集結し、最高のメンツが出揃った。
選手だけでなく、そのサポート体制も万全。フラッグフットボールを普段プレーされているグランドユニコーンズの方々にご指導をいただきながら、4年DB#23千葉・3年DB#1近藤(快)・3年WR#13山下がコーチとしてチームの戦術と練習環境を整備。トレーナーリーダーによる怪我サポートやマネージャーによる広報活動に加え、当日には配信担当も随伴し、満を辞して戦いの場へ乗り込んだ。
慶應オフェンスを牽引したスターターQB 2年QB#8又平憲人
初戦の立教大学戦では、相手のRBをつけたフォーメーションやそこからのジェットモーションなど見慣れない攻撃を受けるものの、慶應は初戦とは思えぬ安定した戦いぶりで点差を開き、35対13でチームの初勝利を飾った。
慶應TDに歓喜する4年RB#7大河原陸
2回戦は今月公式戦で敗れた法政大学へのリベンジマッチとなった。特に法政のQBを務めた18番は、公式戦のパンターとしてスペシャルプレーを決められてしまった相手であり、キッキングを統括していたヘッドコーチ千葉としても負けられない戦いだ。試合が始まると、強肩のQB#18に一発のロングパスを通されてしまうような場面もあったが、それ以上に慶應がビックプレーを連発。34対6と快勝し、公式戦の雪辱を果たした。
1年生ながら試合に出場し、相手オフェンスを封じた1年DB#28丹羽航大
最終戦は因縁の早慶戦。奇しくもコロナ禍の影響で2度中止になっている幻の公式戦が、KCFA FLAGBOWL 2021決勝という舞台で繰り広げられることとなった。早稲田大学は初戦の東京大学戦を39対0で圧勝しており、今大会でも一際輝く強さとプレーの質の高さを持っている。序盤は7対7で引き分けているシーンがあるなど、緊張感のある展開が続いたが、そこから慶應のハイパーオフェンスが炸裂。ディフェンスでも4年DB#21原のインターセプトリターンタッチダウンで点を取り、47対13と圧勝。KCFA FLAGBOWL 2021の初代王者に輝いた。
TDを挙げた2年WR#1加藤豪介
主将として表彰された2年RB#6石黒は、今大会MVP級の大活躍。ラッシャーという、QBをタックルしに行くような普通のアメフトにはないポジションを担当したが、コンスタントにQBに対してプレッシャーをかけ、ロスタックルを連発した。
本大会で主将を務めた2年RB#6石黒真人
また、今回優勝を飾れたのは、我らのハイパーオフェンスが機能したことが多大な影響を与えている。スターターQBを務めた2年QB#8又平は、パス守備のいないエリアを的確に突きコンスタントにゲインしたかと思えば、2年WR#11相澤に対して息ぴったりのロングパスを通し、TDを演出した。また、2年QB#8又平だけでなく4年RB#7大河原と2年WR#4近藤(条)を加えた3人のQB経験者を持つ慶應オフェンスは、ドラゴンフライや4年RB#7大河原がボールを持って走ってからのパスなど、フラッグらしい漫画のようなオフェンスを魅せた。
慶應サイドライン
一方、エースレシーバーコンビの2年WR#1加藤・2年WR#4近藤(条)はルートランで相手を圧倒。G前では両者共に相手ディフェンダーを置き去りにし、TDを決める姿は圧巻だった。同じくレシーバーの3年WR#18新城・2年WR#11相澤もそのスピードで守備の切れ目に入り込み、多くのロングパスをキャッチして見せた。フラッグには、スナップしながらパスプレーにも絡む必要があるセンターというポジションがあるが、ここは4年TE#87福住・2年TE#19松本の両名でローテーションし、安定感抜群のスナップとキャッチでチームを支えた。
守備は今大会でディフェンスリーダー兼プレーコーラーを務めた4年DB#17菊池を中心に、相手のオフェンスに対して高い対応力を見せ、オフェンス優位のフラッグにおいて相手をロースコアに抑えた。普段からCBとして共にプレーする4年DB#17菊池・4年DB#25水原・3年DB#7藤田は抜群のコンビネーションを見せ、3人共鮮やかなパスカットとインターセプトでオフェンスをシャットダウン。さらにフィールド中央に投げられたパスを4年DB#21原が素早い反応でインターセプトし、ゴールラインまで運び込んで会場を沸かせた。
また、1年生ながら出場した1年DB#28丹羽・1年DB#43沼田の両者も試合に貢献。1年DB#28丹羽は持ち前のリーチの長さと守備範囲の広さを活かして相手オフェンスを阻む。1年DB#43沼田はその理解度の高さと安定したタックルを見せ、大会中にスタメンを勝ち取る快挙を達成した。
慶應チームハドル
今後の予定として、7月には日本代表と本大会からの選抜メンバーが戦う事になっており、優勝校である慶應からは多くの選手が選ばれると予想される。今回圧巻のパフォーマンスを見せた彼らが、日本代表相手にどのような戦いを見せてくれるのか、目が離せない。
また、今回の活躍を見て、彼らが実際にアメフトする姿を見たいと感じた方も少なくないだろう。4年RB#7大河原と2年RB#6石黒がブロックの中でランを進め、2年QB#8又平が2年WR#1加藤・2年WR#4近藤(条)へパスを通す。4年DB#17菊池・4年DB#25水原・3年DB#7藤田・4年DB#21原がハードタックルでフィールドを守り、4年DB#23千葉がフィールドを駆け回る。彼らがこの秋メットを被り、より激しいプレーを魅せる姿に注目だ。
秋季リーグ戦に向けて、部員一同精進して参ります。
今後とも変わらぬ温かいご声援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
