【結果】2024リーグ戦TOP8第6節 vs東京大学

自滅を重ね
タイブレークで東大に屈する

試合結果

2024年10月27日(日) 慶應義塾大学 対 東京大学
17:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 晴

1Q 2Q 3Q 4Q TB
慶應 0 0 6 8 10 24
東大 0 7 7 0 13 27

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
第6節東京大学戦 試合結果詳報

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7年卒)

痛恨の敗戦。
筆が進みませんし、試合を見返す気力もないので、記憶だけでゲームレポートを書きます。
少々の間違いはご容赦ください。

タイトルの通り、Unicornsは自滅。
対する東大は、勝つためのゲームプランをほぼ完璧に遂行。
実力はUnicornsが上だったとか言いたくないですね。
個々の力はUnicornsの方が上かもしれませんが、チームとしては東大の方が上だった。
そういう事です。

サードダウンの場面でソロタックルするLB渡辺 晴(42番・2年)

まず、敗戦ですので敗戦の原因を見てみましょう。

昨年から今シーズンまで、常に優位を取ってきたキッキングゲームが大乱調。
FG2本とTFPの失敗、リターナーの落球による悪いフィールドポジション、ビッグリターン中のパーソナルファウルに加え、東大のパントリターンでビッグゲインを許すなど、目も当てられない惨状。

オフェンスは、今シーズンの課題である「ドライブしきる」が出来ず、前半は無得点。
レッドゾーン近辺に入り、相手ディフェンスがタイトになってくると、それをこじ開ける力がないです。

ディフェンスは、やはりランプレーへの対応力が課題。
東大はランプレーしかなく、分かりきってるランプレーが止められない。。
この試合では、特にオプションのピッチマンへの対応が試合を通じて悪く、ロングゲインを量産されていました。

シーズンを通じての課題を克服することが出来ない攻守と、理由は分からないものの、突然の乱調を迎えたキッキングが敗因。

東大は逆に凄いです。
パス獲得は0ヤードだと思います。
そんな試合を勝ちきるは、想像を超えるゲームプラン。
多彩なオプションを駆使しながら、ひたすら我慢のオフェンス。
時間を使い、ミスをなくし、ただひたすら、「ロースコアゲームに持ち込み、ワンチャンスをものにする」というゲームプランを、全選手が遂行。
オーバータイムに、このプランを完遂しきりました。

試合を振り返りますと、結果は痛恨なのですが試合自体は異常な盛り上がり。
アメフトの醍醐味が詰まったフィナーレです。

試合を支配しているのはUnicornsでしたが、東大が1回のチャンスをものにしTD。
対するUnicornsは2回のチャンスをFG失敗で前半は0-7で終了。

後半、エースWR黒澤(9番・4年)が見事なロングゲインでTD。
彼の点を取る能力は本当に高い。
TFPは失敗で6-7

その後、東大の素晴らしいパントリターンからTDを奪われ6-14

Unicornsは、やはり得点能力が抜群に高いWR久保(1番・3年)とQB松本(16番・4年)のホットラインでTD。
残り時間を考えると、2点コンバージョンは成功させておかないと苦しい状況で、QB松本が勝負強く、再び久保にヒット!
苦しい展開ながら同点。

東大のラストドライブはディフェンスが奮起。
LB渡辺晴( 42番・3年)のロスタックルなどで時間を使わせず、オフェンスにラスト2ミニッツを残しUnicornsのラストドライブ。
気合の入った見事なロングドライブを実行。
このドライブは、実に素晴らしかった。
残り3ヤードまでは。。
残り30秒、残り3ヤード。
ここでファンブル。

無理なエフォートをせず、FGで勝利の状況だったが、ここに至るFGの失敗がどうしても脳裏をよぎっていたのではないかと思う。
普通に考えたらボールセーフティを優先する場面。

私も普段だったら無理せずFGと思うシチュエーションだったが、この時は気合でTDを取ってこいと思っていた。
ここまでの試合の流れが、このファンブルを生んだのかなと思わざる得ない。

勝利のチャンスを逃し、オーバータイムに。
1シリーズ目は、共にTDで2ターン目に突入。
Unicornsは、TDを奪えずFGチャレンジ。
ここまでの失敗と、オーバータイムでのプレッシャーを跳ね除け、見事に成功させるも、最後はディフェンスが力尽き、続くシリーズでTDを奪われ敗着。

負けた試合で褒めるのもですが、最高の応援団でありたいと思っていますので良かったところをいくつか。

ランゲームを支えたRB山内(10番・3年)

RB石井(25番・2年)が大一番で覚醒

試合の途中から、RB山内(10番・3年)とRB石井(25番・2年)がプチ覚睡。
前々から、ちょっと縦のスピード感が足りないと思っていたのですが、2人して急に縦のスピードが出せるようになりました。
見すぎていたとか、考えすぎるとか、カットを意識しすぎていたのかもしれませんが、やはり、縦のスピードがあってこそ、縦の脅威があってこそ、初めて次のテクニックだと思うので、この成長は嬉しかった!
このゲームでは良いところがなかったのですが、前節に鮮烈デビューした1年生RB田中(32番)の縦のスピードに刺激を受けたのかもしれないですね。
後半の追い上げは、彼ら2名のナイスランによる部分が大きかったです。

抜群の走力で地上戦の核となったQB山岡(8番・3年)

そして最後にファンブルをしてしまったQB山岡(8番・3年)。
ゲームレポートを書くにあたり、誰を中心に書こうとか、この試合のキーマンは誰だろうと思いながら試合を見ている訳なのですが、本当にQB山岡で書こうと思っていましたし、それに値する素晴らしいパフォーマンスでした。
彼はパスも上手いのですが、ランナーとして秀逸で、現在、ショートヤードが残るとQBに起用されています。
QBなので、ワイルドキャット体型(QBのところにRBを入れる)の扱いにはなりませんが、実態としてはワイルドキャットで、ほぼ100%山岡が走っています。
そして、ディフェンス全員がマークしているであろう山岡のランを止めることが出来ません。
幾度となくフレッシュを重ね、オフェンスを牽引してくれていました。
痛恨のミスを最後にしてしまいましたが、MVPレベルの活躍をしてきたことも事実です。

プレーだけを切り取れば、FGのミス、最後のファンブルと個人とミスが結びついてしまう残酷さはありますが、間違いなく、チームとしての差で負けたと思います。

個々人で反省はあるでしょうし、むろん、大きなミスをしてしまった選手は大きな傷を負っているかもしれないですが、敗戦はチーム全員の責任です。
ミスに胸を張れとは言いませんが、もっとやれる選手がいればその選手を使うだけ。
ミスした選手を超える選手がいない不甲斐ないチームだったということだけのことです。
あるいは、ミスが出てしまう練習をしてきただけ。
ミスを出さない練習レベルをして来れなかっただけです。

その瞬間にベストのメンバーで戦い敗れたのですから、とにもかくにもチーム全員で、この負けを受け止め、そして乗り越えて欲しいと心から願っています。

可能性が少なくなったことは事実ですが、依然として3位プレーオフの道は残されています。
最終戦としての中央戦なのか、次の1戦に向けた中央戦となるのか。
これは、慶應vs中央の翌日、法政vs立教で確定します。
どのような心境で望むのか分かりませんが、リーグ戦の最後であることは事実ですので、リーグ戦の集大成としてのUnicornsを見せてくれることに期待しましょう!!

頑張れ!
Unicorns!!

頑張れ!
法政Orange!!