【結果】2023春季関東大会2回戦 vs立教新座高校

塾高ユニコーンズ関東大会2回戦 立教新座高校に31-24で競り勝ち 準決勝進出!!

青木 路彦(H7年卒)

<スコア>
    1Q  2Q   3Q   4Q    TTL
慶應  7   14  3   7      31
立教  7   10      0      7  24

<スターティングメンバー>
Offense
OL 58 田口君   2年
OL 63 林君    3年
OL 66 海老谷君         3年
OL 71 渡利君             3年
OL 75 乙部君             3年
TE  9  大比良君         3年
RB  2  村木君             3年
WR 7  川崎君             3年
WR    15 青木君        3年
WR    31 富安君            2年
QB    12 佐藤君            3年
P    71 渡利君        3年

Defense
DL 53 桜井君        3年
DL 60 高柳君            3年
DL 70 山田君            3年
LB   6    高崎君             2年
LB 35 柳原君            3年
LB 41 吉川君            3年
LB 56 文平君            3年
DB 13 西田君            2年
DB 17 山下遥君       3年
DB 22 吉村君           3年
DB 25 新井田君      3年
K     24    須藤君          3年

ゲームレポート

6/4(日)、日大下高井戸グランドで関東大会2回戦が行われ、塾高ユニコーンズは立教新座高校に31-24で競り勝ち、6/11(日)に行われる準決勝への進出を決めました。
立教新座高校は小学校フラッグで全国優勝経験のある2年生QB中川君(♯11)を擁するチームで、春のオープン戦では慶應は同校に惨敗しています。また関東大会一回戦では東京強豪校である足立学園を接戦の末に撃破しており(塾ユニはシードで2回戦から出場)、非常に勢いに乗っている感じのチームでした。

この試合でも中川君の精度の高い多彩なパスとQBランにかなりゲインを奪われましたが、ライン戦ではオフェンス、ディフェンス共に慶應が終始優勢に試合を進めていた感じでRB村木君(#2)、後藤君(#23)、須藤君(#24)等のランプレー中心のオフェンスで得点し、なんとか接戦をものにして、勝ち切ってくれました!! 

以下にゲームの流れをご紹介します。

試合開始は慶應キックオフから、この日もキッカーは3年WRの川崎君(#7)、風上から飛距離のあるナイスキックで立教自陣10ヤードからのオフェンススタート。
ファーストダウン、セカンドダウンと立教ランプレーを難なく止めた後のサードダウン、慶應ディフェンス必死のブリッツはオフサイド反則を取られますが、立教はパスでファーストダウンを獲得、反則はデクラインとなりました。勢いに乗った立教は、QB中川君からパス、QBキープとテンポよくゲインを奪われ、最後はプレーアクションパスからのロングゲインTDとなり、キックも決まって0-7と先制点を許します。

その後の慶應キックオフリターンは、エースRB村木君(#2)がリターン、自陣32ヤード付近からのファーストシリーズ。
QBでキャプテン佐藤君(#12)のランプレー、2年生WR富安君(#31)へのパスでゲインし、続くサードダウンはRB村木君(#2)の左サイドのパワープレーでしたが右サイドに大きくカットバックし、60ヤード超を走るロングゲインでTD、トラポンキックも須藤君(#24)が決めて僅か3プレーで7-7と同点に追いつきました。

何度も窮地を救い、MVP級の活躍を見せた村木君(#2)と熱血センター林君(#63)


しかし次の立教オフェンスもQB中川君が左右へのロールアウトからサイドライン際へフィールドを広く使うパスであっという間に自陣20ヤード付近まで攻め込まれます。
3年DL曽我君(#72)のロスタックル、3年DB新井田君(#25)のナイスタックル等、ディフェンスが粘り、立教はフォースダウンでFGフォーメーション、なんとか3点で凌いだかと思った瞬間、スペシャルプレーでホルダーから右TEへのパスが決まりダウン更新され、ゴール前5ヤードからの立教オフェンスでQB中川君が走りこんでTD、トラポンも決まって、7-14と再びリードされました。

次の慶應キックオフリターンは、リターナーに入ったRB村木君(#2)が再びビッグゲイン、敵陣24ヤードからの慶應オフェンスとなり、2年RB後藤君(#23)が1プレー目でゴール前1ヤードまでボールを運び、最後は3年RB横田君(#28)が中央ダイブでTD、トラポンキックも決めて14-14とすぐに追いつきます。

3シリーズ目は、立教、慶應ともに得点に結びつけられず。
立教4シリーズ目は、QB中川君のロングパスでゴール前20ヤード付近まで攻め込まれるも3年LB柳原君(#35)、吉川君(#41)、DB山下君(#17)を中心としたディフェンス陣がなんとかFGで凌いで14-17としました。 

そして前半最後となる慶應4シリーズ目はRB須藤君(#24)のナイスリターンでハーフライン付近からスタートし、少ない残り時間を須藤君(#24)、後藤君(#23)のランで巧みに前進、最後はQB滝澤君(♯11)からWR富安君(#31)へのホールゾーンへのパスをヒット、そのまま走ってTD、トラポンも決めて21-17で前半終了、リードで折り返します。

大活躍のRB陣を力強いブロックで支えたOL海老谷君(#66)、乙部君(#75)、田口君(#58)


後半は慶應キックオフリターンから、WR青木君(#15)のナイスリターンで50ヤード付近までボールを運び、敵陣からのオフェンススタート、村木君、後藤君、須藤君達のランでゴール前まで攻め込むも、ゴールラインまで攻めきれず、このシリーズはFGとして24-17とようやく1ポゼッション差にリードを広げました。

その後の立教オフェンスは、慶應DL陣、井上君(#4)、高柳君(#60)、曽我君(#72)たちの活躍でパントに追い込むも、次の慶應オフェンスもミスあり決め手を欠いてパントとなります。
後半2シリーズ目の立教オフェンスは、QB中川君のナイスパスとランでゴール前まで攻め込まれ、DL山田君(#70)のナイスタックルやLB柳原君(#35)のブリッツなどでなんとかサードダウンまで持ち堪えますが、フォースダウンで立教はギャンブル、QB 中川君の決死のランでゴールラインに飛び込まれ、4Q残り5分を切ったところで再び24-24の同点に追いつかれてしまいました。

奮戦したDL陣の中で特に活躍が目立った曽我君(#72)


ここからの慶應オフェンス、QBキャプテン佐藤君(#12)はボールコントロールに徹し、時間を目一杯使いながらWR青木君(#15)へのパス、RB須藤君(#24)、後藤君(#23)のランプレーを巧みにコール、最後は村木君(#2)が右のパワープレーから左に大きくカットバックする得意のコースで約40ヤードのTDラン、トラポンキックも決まって31-24と再びリードしました。

残り時間は約1分、TDを奪える時間は十分に残っており、ラスト4秒でゴール前10ヤード迄攻め込まれます。
ラストプレーは、QB中川君がRBにボールを渡した後に自らパスコースに出るトリックプレーで、最後のTDを狙いにきましたが、タイミングがあわずに失敗、ファイナルスコア31-24で試合終了となりました。

自陣10ヤード残り4秒からの立教ラストプレーを止めて雄叫びをあげる慶應ディフェンスチーム


最後の最後まで勝敗のわからない展開となりましたが、なんとか接戦を制して、準決勝に駒を進めることができました。しかし立教QBの中川君は2年生春とは思えない落ち着いたプレーとキレのある動きで今秋も台風の目となりそうです。
一方の塾高ユニコーンズは、こうした厳しい試合を総力戦で勝ち切ったことは、必ず今後に繋がると信じています!何度も窮地を救ってくれた村木君をはじめとしたRB陣は本当に頼もしいですし、彼らのランを支えるOL陣も本当によく頑張ってくれました。またディフェンス陣もレギュラークラスの負傷者が多い中で踏ん張ってくれています。

次戦の相手は、東京強豪校である駒場学園をこちらも接戦で勝利した静岡代表の知徳高校になりました。関東大会の常連校である東京代表の足立学園、駒場学園共に、既に姿を消しており大荒れの今大会ですが、王者佼成学園を倒して念願の関東大会優勝まであと2勝、全員が役割に徹し、持てる力を出し切って、最後まで走り続けていってほしいと思います。

塾高ユニコーンズへの益々のご声援をこれからもどうぞよろしくお願い致します。