【再生PJ活動報告】第6回:リクルーティングWG 2021.06.24

4年マネージャー 黒木 杏奈

平素より、大学Unicornsに多大なるご支援・ご声援をいただき誠にありがとうございます。

私共、慶應義塾体育会アメリカンフットボール部は、2019年10月15日の活動自粛直後から部員全員を対象にして、当部の抜本的な体質改革を目指す「再生プロジェクト」を田中部長主導のもと行って参りました。2020年3月4日の活動自粛解除後から現在も、部の問題解決に取り組み続けており、再発防止に努めるとともに、寺岡前主将の掲げた「応援されるチーム」の実現に向けてアメリカンフットボールの技術面だけではなく、人間としての成長を目指して日々活動をしております。

本連載企画では、日頃から応援してくださるOBOGの皆様方に、私共が昨年度から取り組んでいる「再生プロジェクト」について少しでもご理解頂けるよう、活動状況について詳しくご報告して参ります。

第6回目となる今回は「リクルーティングWG」の紹介をさせて頂きます。
リクルーティングシステムの見直し・改善を行なっており、中島彰吾(3年RB#26)をリーダーとして、1年生5名、2年生4名、3年生4名、4年生4名の計17名で活動しています。

新入生のヒットチェックを行うリクルーティングWGリーダーの中島彰吾(3年RB#26)※写真中央

〜「再生プロジェクト」とは〜
活動自粛後に課題抽出を行い、当部の掲げる行動規範に基づいて、大きく13の課題に分類し、解決責任を負うワーキンググループ(WG)を発足させました。全員1つ以上のグループに必ず所属し、課題解決のために議論を重ね、解決のための施策を考え、活動をしております。

  1. 倫理WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210507-1/(2021.05.07配信)
  2. 部則WG
  3. マナーWG
  4. 学業WG
  5. リクルーティングWG
  6. 新入生WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210618-3/(2021.06.18配信)
  7. ストレングスWG
  8. アメフトテクニックWG
  9. アメフト理解度WG
  10. 選手スタッフ間WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-3/(2021.04.08配信)
  11. 部員間WG
  12. 部員コーチ間WG
  13. 部員数WG

▼WG発足の経緯・背景はこちらの記事をご覧ください▼
https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-2/

1.WGの発足理由

Unicornsには塾内出身者が比較的多い現状において、外部生によってチームに新たな多様性が生まれます。また、入部を決めるにあたり高校生は数ある部活動の中から弊部を選んでくれます。私たちはそんな彼らから選んでもらえるよう努力するべき立場であることを自覚する必要があり、部員全員がチームの見え方にもこだわらなければいけません。

よって、「新しい部を運営し、維持していく制度を支える誠実な部員の誘致」と「部員として新たな人材を迎え入れるにふさわしい部の確立」を目指すべく、本WGが発足しました。

2.昨年の活動内容

(1)AO入試のサポート

外部高校生を対象にしてAO入試のサポートに取り組みました。昨年度は新型コロナウイルスの影響で高校生との合同練習の開催や現役部員の母校への訪問など当初予定していたような積極的な勧誘活動を行うことができず、また入試時期が延期になるなど見通しの立たない状況の中でのAO入試のサポートとなりました。しかしコロナ下という厳しい状況でありながら、今年度幸い3名の高校生がUnicornsに入部を目指して、慶應義塾大学へのAO入試の受験を志してくれました。当WGに所属する現役部員が6、7月頃から約半年間かけてAO入試のサポートを始め、志望理由書の添削など丁寧なフォローアップを行い、3名のうち、1名を合格に導きました。

〈AO入試に合格した谷口智哉(1年 TE#41)のコメント〉

足立学園高校時代の谷口智哉(1年 TE#41)

「Unicornsの熱いサポートのおかげもあり、日本で最難関と言われるSFCのAO入試に合格することができました。志望理由書、自由記述など自分の経歴を元に、丁寧に、みっちりサポートしていただきました。この経験をUnicornsを目指す後輩にも還元し、選手としても外部代表として、高校アメフトの経験も活かしながらUnicornsを牽引するような選手になりたいです。」

〈谷口のAO入試をサポートした池田啓太郎(4年AC)のコメント〉

池田啓太郎(4年AC)

「谷口は入試対策を始めた時期が遅かった上に、部活で忙しかった為、対策期間は限られていましたが、毎晩夜遅くまでリクルーティングチームのメンバーと共にコツコツと努力していたことが合格に繋がったと思います。春季オープン戦で早速、試合に出場しましたが、谷口がフィールドに立っている姿を見ると言い表せないほどの喜びを感じました。持ち前の高い技術力と強いメンタルを活かし、Unicornsを代表するような選手に成長することを切に願っています。」

(2)母校への勧誘活動及び練習見学

現役部員の出身高校への勧誘活動及びUnicornsの活動を知っていただくための練習見学を実施しました。具体的には、部員の大半を占める慶應義塾高校を始め、毎年安定的に入部者のいる佼成学園や南山高校、3人の部員が出身である鎌倉学園に勧誘活動を行いました。そして、本年度はUnicornsに興味を持ってくれた高校生4名をそれぞれ個別にグラウンドへ招き、実際の練習を見学してもらい、チームの雰囲気などを直接感じてもらう機会を設けました。

3.今年の活動内容

(1)Unicorns説明会の実施

3月に、春から慶應義塾大学に入学する高校生を対象にUNICORNS説明会(オンライン)を実施しました。内部出身の現役部員及びOBの方々に協力してもらって出身部活のLINEグループに勧誘の定型文を送信して多くの高校生に説明会を認知してもらい、また部の公式SNSでも告知しました。結果として、計17名の高校生に参加してもらうことができました。

〈説明会スライドの内容〉

(2)大学学部説明会の実施

同じく3月に春から慶應義塾大学に入学する高校生を対象に大学学部説明会(オンライン)を実施しました。結果として、計14名の新入生に説明会に参加してもらうことができました。

〈説明会スライドの内容〉

(3)スタッフ説明会の実施

同じく3月に春から慶應義塾大学に入学する高校生を対象にスタッフ説明会(オンライン)を実施しました。部の公式SNSで告知し、説明会ではMGR、TR、AC、SCそれぞれの業務内容や一日の流れを説明しました。結果として、計6名の新入生に説明会へ参加してもらうことができました。

〈説明会スライドの内容〉

(4)合同説明会の実施

同じく3月に、慶應義塾大学の新歓実行委員会が主催する約400団体の合同説明会へ出席し、当部についての説明を行いました。YouTubeにてライブ中継で説明を行い、終了後もアーカイブに残っているため、後でも空いている時間に視聴できるような仕組みとなっています。

また4月にも、慶應義塾大学の端艇部ボート部門と男子ラクロス部と共に、三部合同の説明会を実施しました。YouTubeにてライブ中継で説明を行い、終了後もアーカイブに残っているため、後でも空いている時間に視聴できるような仕組みとなっています。

(5)AO入試のサポート

4月より、AO入試のサポートを本WG所属メンバーが行っております。2、3月にAO入試のサポート志望者を募集し、現時点では計3名の高校生のサポートをしており、全員が合格できるよう日々連絡を密に取っています。

4.WG所属メンバーの思い

WGリーダー中島彰吾(3年RB#26)※慶應義塾高校出身

「『新しい部を運営し、維持していく制度を支える誠実な部員の確保』と『部員として新たな人材を迎え入れるにふさわしい部の確立』を達成すべく、リーダーとして責任を持ちながら日々WGの活動を行っております。過去にあった施策に加え、今までにない取り組みも今年は行ってきたため、それぞれの施策の効果を見極めつつ、今年、そして来年以降へと継続していきたいです。」

平山紗奈(3年MGR)

「私自身が自主応募制推薦入試を利用して慶應に入学しましたため、一般入試以外の入試サポートをできたらと思い、このWGに入りました。将来のUNICORNSを担う様々なバックグラウンドを持った後輩たちにたくさん入ってもらえるよう頑張って参ります!」

寺田暉(3年LB#6)※佼成学園出身

「自分のキャリア、経験を最も発揮できると思い、発足時からこのWGに所属し活動してきました。附属高校出身者が多い中で、自分のような人間がチームに与えられる影響は非常に大きいと感じています。未来のUnicornsの為に、頑張ります。」