【再生PJ活動報告】第14回:部員数WG 2021.12.10

4年マネージャー 黒木 杏奈

平素より、大学Unicornsに多大なるご支援・ご声援をいただき誠にありがとうございます。

私共、慶應義塾体育会アメリカンフットボール部は、2019年10月15日の活動自粛直後から部員全員を対象にして、当部の抜本的な体質改革を目指す「再生プロジェクト」を田中部長主導のもと行って参りました。2020年3月4日の活動自粛解除後から現在も、部の問題解決に取り組み続けております。再発防止に努めるとともに、寺岡前主将の掲げた「応援されるチーム」の実現の為に、アメリカンフットボールの技術面だけではなく、人間としての成長を目指して参りました。

Unicorns Netを通じて、我々の行ってきた「再生プロジェクト」の活動のご報告を行って参ります。

第14回目となる今回「部員数WGです。
部員数を生かしたチームづくりを行なっており、村田氶(3年RB/TE#47)をリーダーとして、1年生3名、2年生4名、3年生2名、4年生2名の計11名で活動しています。

〜「再生プロジェクト」とは〜
活動自粛後に課題抽出を行い、当部の掲げる行動規範に基づいて、大きく13の課題に分類し、解決責任を負うワーキンググループ(WG)を発足させました。全員1つ以上のグループに必ず所属し、課題解決のために議論を重ね、解決のための施策を考え、活動をしております。

  1. 倫理WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210507-1/(2021.05.07配信)
  2. 部則WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210729-2/(2021.07.29配信)
  3. マナーWG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210729-3/(2021.07.29配信)
  4. 学業WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/211125-4/(2021.11.25配信)
  5. リクルーティングWG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210624-2/(2021.06.24配信)
  6. 新入生WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210618-3/(2021.06.18配信)
  7. ストレングスWG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/211125-3/(2021.11.25配信)
  8. アメフトテクニックWG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210826-3/(2021.08.26配信)
  9. アメフト理解度WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210812-4/(2021.08.12配信)
  10. 選手スタッフ間WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-3/(2021.04.08配信)
  11. 部員コーチ間WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/211125-5/(2021.11.25配信)
  12. 部員数WG
  13. 部員間WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/211210-3/(2021.12.10配信)

▼WG発足の経緯・背景はこちらの記事をご覧ください▼
https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-2/

1.発足理由

当部の特徴の一つは部員数が多いことである。全部員が信頼で結ばれ、全部員が一丸となって活動してこそ、その特徴を強みとして活かせる。しかしこれまでの当部は、各部員によって与えられた役割・選んだ役割に差が大きく、当事者意識の高い少数の幹部や一部の部員と、意識の低い無関心なその他大勢の、二階層化が顕著であった。それ故本来強みであるはずの部員数の多さがチームの弱点となってしまっていた。以上の現状を打破し、いかに部員数を強みへと転換していくか。この転換なくしてチーム再生はないという危機意識から、当WGは発足した。

2.昨年度の取り組み

(1)定期ミーティング

春秋シーズン終了時に各学年が同時期に開催するミーティングであり、シーズンを通しての反省や自身の立てた目標を振り返り、それと同時にこれからの目標を同期の前で発表するものを実施した。これによって全員が目標を高く持ち、お互いに刺激を得ることや学年の結束も強めることができた。

(2)同期ミーティング

学年が上がるタイミングで、本当にこの一年成長したか、何か部に貢献できたかという観点で客観的に部員に意見を述べるミーティングを行った。これによって、客観的にどんなことが自分に足りていないのかを考えることができた。

3.今年度の取り組み

(1)コンバートについて

部員数の多さを最大限に活かすためには適材適所な人材登用が必要だと考え、ポジションによる人数の偏りやそれに起因した一部選手の実践練習の経験不足、スタッフ業務の過負荷などの問題解決のために部員数WGのメンバーがコンバートに関する面でリーダーシップを持ち部員の考えを踏まえながら話し合うことで、それぞれの長所を最大限に活かすことができるように歩み寄っている。

(2)代ミーティング

部員の多さはチームにとってプラスに働くこともある一方で、人任せにするようになると一気に諸刃の剣になる。個の弱さは単純なフィジカル面、テクニック面のみならずモチベーションなどのメンタル面からも影響される。チームとして日本一になるという1つの目標を掲げている以上強い個を作り上げなければならない。我々のWGは強い個を作るために様々な機会を作った。その1つとしてシーズンごとに学年別でミーティングをし、個人としての反省に加え学年別の反省、チームとしての反省を話し合うことでより一体感のあるチームを作る。

(3)振り返り制度

部員数の多さから一人一人の主体性の弱さが露呈したことでグラウンドの中で主将がハドルで発言したこと、全員に意識して欲しいことが伝わってない、意識できていないという現状があった。その反省を改善するために我々のWGが主体となり練習前に意識して欲しいテーマを決め、練習後にその練習でテーマを意識できたかどうかについて少人数規模で振り返る時間をつくった。結果として全員が練習に意図を持って取り組むことができたと考える。

4.WG所属メンバーの思い

WGリーダー 村田丞(3年・RB /TE#47

200人いるこのチームにおいてコミュニケーションは最大の課題である。しかし、コミュニケーションが取れる200人のチームは強い。そんなこのチームの部員数を部員間のコミュニケーションを通して最大の武器にしていきたい。

岡本新大(2年・WR#45

私は大学からUnicornsに入りましたが、塾高Unicornsの人たちの話を聞いていると、高校の時から部員数の多さを活かしきれていないという課題があったらしく、その課題を解決し我々の強みにするためにこのW Gに入りました。解決すべき課題はまだまだ多く難しいものばかりですが、今までのUnicornsから変われるよう頑張っていきます。

岩丸航太郎(1年・SB)

現在Unicornsには約200名もの部員が所属しています。部員数の多さは組織にとって強みでもあり、同時に弱みにもなりやすい二面性を有しています。部員数WGは、我々の人数の多さをより有効活用し、逆にその短所を改善していくための取り組みを担っていると聞いて、難しいけれど大事な課題を議論しているなと思い入りました。今後も日本一へのチームビルディングに部員数の多さを活かすための施策や取り組みを全力で考えていきたいと思います。