【結果】2026春季オープン戦 vs法政大学

大大大金星!!
大激戦の末、遂に法政を破る!!!

試合結果

2026年5月24日(日) 慶應義塾大学 対 法政大学
16:00 Kick Off @富士通スタジアム川崎
天候 曇り

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應義塾 0 7 3 14 24
法政 3 7 7 3 20

試合結果の詳細はこちら

ゲームレポート

山田健太(H7年卒)

この瞬間を観たかったと言っても過言ではない、法政を破る大金星をあげてくれました!!

関学や立命館を破り日本一を奪還すると言ったとて、まずは関東の強豪たちに勝てる力が必要です。

そんな中、恐らく「最も永きに渡り勝てていない関東」が法政。正式に調べていませんが、30年くらい負け続けているはずです。春の定期交流戦とはいえ、ここにピリオドを打てたことはとても大きく、本当に価値ある1勝だと思います。

では、試合を振り返りましょう。
詳しく把握していませんが、連盟主催の試合ではなく自主開催に近い試合のようで(春の早慶戦もその位置づけです)、試合は15分の正式計時で行われました。

この長丁場の試合で法政に勝てたという結果も大きいですよね。

前節までの4試合で獲得したTDが僅か1回ということでゼロフェンスと呼ぶになってしまいましたが、この試合も前半は拙攻が続きます。

法政のパントが素晴らしく、2回連続で自陣1ydからのオフェンスを強いられるなど、シチュエーション的にも苦しいところはありましたが、引き続き、安定しないスナップやキャッチミス、僅かに合わないパスのタッチなどもあり、完成度の低さ、粗さが目立つ展開。

安定しているディフェンスは、法政の仕掛けるワイルドキャットからのランプレーに攻め込まれるシーンもあったが、1QはFG一本に凌ぎ3失点。

辛抱していたディフェンスだが、2Q半ばにストリークパスを通され0 対 10。この辺りで、ゼロフェンスが点を取れず、ディフェンスが頑張りきれなくなり負けていくいつもの流れになりつつあった。

しかし、奇跡が。
奇跡というとあまりに大げさだが、1週間で変わることは少なく、春シーズンという長い目での成長と思っていたゼロフェンスが、僅か1シリーズで異常なまでの成長をしてくれた。点を取ったことが奇跡ではなく、その後の生まれ変わり方、レベルアップ感が凄まじかったことに対する賞賛として受け取って欲しい。まったく別物に生まれ変わりました。これほど劇的に変わることを見たことありません。たった1つのシリーズがきっかけでここまで変われるものなのですね。

10点ビハインドで迎えた前半最後のゼロフェンス。時間はちょうど2ミニッツ。このシリーズで魅せたのはWR#5佐藤(3年・塾高)。ミドルパスで敵陣に切り込み、最後は、フラットアップだったように見えたが、しっかりとエンドゾーンでフリーになりTDパスレシーブ。

WR#5佐藤(3年・塾高)

7 対 10で前半終了となる。
QB#2滝沢(3年・塾高)のパスも切れ味、タイミングとも素晴らしく、苦しいドライブではなく、点の取れるリズムとオーラでドライブを完成させた。

この佐藤と滝沢。
塾高Unicorns時代は2枚QBとして切磋琢磨しており、試合も半々で起用されていた。大学に入り、佐藤がレシーバーへコンバート。同じポジションで切磋琢磨してきた2人が、大学というフィールドでホットラインを築き、滝沢にとり初のTDパスが盟友の佐藤に決まる。なかなかドラマティックで青春です。

WR#5佐藤(3年・塾高)、QB#2滝沢(3年・塾高)

そして、先程書いた通り、この1シリーズがターニングポイントとなり、ゼロフェンスが立派なオフェンスへ一気に駆け上がります。

後半はオフェンスから。
リズムよく攻め込むものの、10yからFGトライ。これは失敗。続くシリーズも、しっかりと攻め込み、30y付近からFG成功。逆転に向けたラスト2シリーズはいずれもTDで終わらせる完璧なドライブ。記憶で書いていますが、後半はパントをしていなかったような。何にしても完璧なパフォーマンス。

逆転へのラストドライブは圧巻。
2ミニッツで回ってきた自陣30yくらいからのドライブ。得点は、17 対 20 と3点ビハインド。

ここまで、そして本日もリターナーとして大活躍のRB#33橋口(4年・藤沢)が、そのチーム1の脚力でバックスとして法政を圧倒。後半はラインズの押し込み方も素晴らしく、ラインの力で一線を抜け、自身の脚力でロングゲインとなる良い形。

RB#33橋口(4年・藤沢)

残り20秒くらいで2ndDown残り15y。
QB滝沢のドロップバック。法政のブリッツが届きそうな瞬間に素晴らしいポケットワークで前に。ブレイクと思ったDBが上がり、それを冷静に見極め、LOSギリギリでエンドゾーンにいるWR#81若月(4年・塾高)へ逆転TDパス。残り11秒では法政も何も出来ず、大金星となった!!

WR#81若月(4年・塾高)

この勝利の立役者はやはり滝沢。
ここまでは「エース候補」という肩書で紹介してきたが、この試合のパフォーマンスで、自他ともに認める今年度のエースQBになったと思う。本人も自信を持てたのではないだろうか。

QB#2滝沢(3年・塾高)

そして、オフェンスをしっかりと引き締めたのは、少し出遅れていた4年生オフェンスメンバー達。
怪我などだろうが、活躍すべきオフェンス4年生がここまでほとんど出場していなかった。WR若月は、逆転TDパスレシーブだけではなく、要所要所で際どいパスをキャッチし、単発ゲインにとどまっていたオフェンスを、ドライブできるオフェンスに引き上げた。

RB陣も、リターナーで活躍していた橋口に加え、#91石井(4年・塾高)もローテーションの一角を担い、バックス陣が安定してきた。橋口は、リターナーとしてかなりの結果を出してきているが、キッキングカバーチームでも、素晴らしいタックルをここまで量産しており、そのアスリートぶりは目を引く。RBとしても、この試合で活躍をみせ、オールパーパスな選手、ジョーカー的な選手として期待したい。橋口はゲームチェンジャーになりうるポテンシャルがあると思う。

RB#91石井(4年・塾高)

若手主体のUnicornsだが、やはり、要所でしっかりと4年生がリーダーシップを発揮してこそだと思う。
この試合は、勝負どころでの4年生の活躍が目を引き、そういう観点からも良い内容であったと思う。

久しぶりにナイスオフェンスでディフェンスを書くスペースがなくなってしまったが。引き続き、ディフェンスの安定感は良かった。フォーシングユニットを率いる、DL#11天野(4年・鎌倉)、#52山田(4年・塾高)、LB#42渡辺(4年・塾高)は、その高いパフォーマンスだけでなく、この4週連続となる強豪チームとの連戦にほぼほぼフル出場。
(秋のリーグ戦は原則隔週で試合)
かなり過酷で、相当な疲労だと思うが、最後までディフェンスを牽引し、選手としてのみならず、リーダーとしての責務をも全うしたと思う。Nの山田は、本当に1プレーも抜けてないのではないだろうか。

NT#52山田(4年・塾高)

パスディフェンスの甘さはまだあるが、2年生、3年生のみでDBを回していることを考えれば、こちらもかなり上出来。まだまだ上手くなってくれるでしょう。

そして、ディフェンスで1人、名前を挙げたい選手が、前節でも紹介したLB#54安田(2年・塾高)。体格に恵まれている訳ではないのだが、底尽きない運動量とハードタックルで、試合ごとに存在感を出してきている。この試合でも、幾度となくナイスタックルをしていたし、大げさに言えば、ボールのあるところに安田ありという感じ。うちのディフェンスシステムと、安田の豊富な運動量はフイットしている。まだまだ伸びる余力しかないと思うので、ディフェンスの中核となれるよう頑張ってほしい。

この試合、まだまだ紹介したい選手たちは沢山いる。
名前を出せなかった選手たちに申し訳ない。この勝利は、ここに名前が出てきた選手だけで勝ち取った訳ではなく、1人のスーパープレーで勝利した訳でもなく、チーム全員で勝ち取った大金星であったことを付け加えたい。OL陣も良かった。あの子もあの子も頑張っていた。

今節でTOPチームとの対戦は終了。
次節以降は、強い弱いは知りませんが、BIGとの対戦となります。TOPチームとの対戦で白星を挙げられて本当に良かったと思う。オフェンスが1シリーズで変われたように、Unicornsも1試合で大きく変われると思う。

この勝利、そして、ここまでの敗戦。
全てを1mmも無駄にすることなく日々の練習に、残りの試合に活かし、素晴らしいUnicorns2026を作っていって欲しい。

頑張れ!丹羽!
油断するなよ!天野!!
Go! Unicorns!!