秋の展望(キッキング編)

山田健太(H7年卒)
攻守に渡り、秋への展望を書いてきました。

今週はキッキングを掘り下げたいと思います。

キッキングと言えば、まず思い出してしまう昨年の入れ替え戦での1シーン。
残り3秒、勝利を勝ち取った立役者、FGキッカー#39北村(3年・宇都宮短大付属)から紹介していきましょう。

FGキッカー:#39北村(3年・宇都宮短大付属)

勝利をもぎ取ったFGもさることながら、残り1分で1点差に追いついたTD後のTFP。
外した瞬間に負けが決まる、近くて遠い、しびれんばかりのキックを決め、その勝負強さを示してくれました。

私が選ぶ昨シーズンMVPは間違いなく北村です。
それほどシビアな2本を入れ替え戦で決めてくれました。

北村のキックは初速が速いです。
昨シーズンは、ミドルレンジに強いもののロングレンジの精度に課題がありましたが、春はロングレンジも決めてきています。
あの初速があれば、ロングレンジも期待できます。

オフェンスのドライブ力がアップしてきていますので、北村のFGが勝利を決めるという試合も多くなりそう。
今年も勝利のキーマンになりそうですので、更なる躍進に期待です。

そしてパンターは、ジャパンクラスの#95加藤雄大(3年・本郷)。昨年、2年生ながらパンター部門1位に輝いた逸材です。

パンター:#95 DB加藤雄大(3年・本郷)

ラグビーの強豪チームである本郷高校で培ったキック力は見応えあります。
パンターの出番は少ないに越したことはありませんが、確実に陣地回復できる強さを持っています。

プレースキッカーがやや手薄でありましたが、大型ルーキー#91大島(1年・塾高)が頭角を現してきました。

プレースキッカー:#91 TE大島(1年・塾高)

塾高時代から観ていますが、楽々とタッチバックできるキック力を持っています。
春は何発かのミスヒットもありましたので、確実性を高めてくれればキックオフも安心です。

リターナーは、春のゲームレポートでも再三登場した、#33橋口(4年・湘南藤沢)と#30三田(2年・塾高)の2枚看板。
この2人で何ヤード獲得したのだろうという大活躍ぶりです。

リターナー:#30 DB三田(2年・塾高)

エース橋口に蹴らなくても、逆サイドには三田がいますので、相手チームは蹴りどころがとても難しいと思います。

そして橋口は私の推しメン!
彼の爆発力は見る価値ありですので、是非、試合会場で、その脚力を目に焼き付けてください!

リターナー:#33 RB橋口(4年・湘南藤沢)

ここ数年と言いますか10年くらいでしょうか。Unicornsはキッキングを重視していると感じています。
むろん、全ての年で成功している訳ではありませんが、総じて、キッキング優位がチーム力を上げる好循環を生んでいます。
キックそのものは、どうしてもキッカー次第という部分も出てしまいますが、リターナーは惜しみなくエース級配備を続け、毎年、高いパフォーマンスを出しています。
そして、カバーチームもリターンチームも、懸命で献身的なプレーをしており、リターナーの個人技で結果を出しているというより、しっかりとリターナーの潜在能力を引き出せる素晴らしいブロックをしているところが素晴らしいところです。

そして今シーズンは、キッカーに恵まれている年だなと思います。
キッキングチーム全体が高いモチベーションを維持してくれれば、キッキングで勝利するのだという強い意志を持ち続けてくれれば、近年最高のキッキングチームになれると思います。

春先に比べ、攻守の成長を感じますが、かと言って上位校を圧倒し切るほど甘くはないでしょう。
そうなれば、鍵を握るのはやはりキッキング。
勝利を勝ち取るキッキングチームを目指し、最後の仕上げ、頑張って欲しいと願います。